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豪華スイートでクルーズの旅-コスタネオロマンチカ日本海周遊編

f:id:geromazu:20171010145124j:plain2017年に始まったコスタネオロマンチカの日本海周遊ってどうよ?

 コスタネオロマンチカの日本海周遊は、来年、一気に半分に減ってしまいます。今年始まったばかりなのに、あっという間の凋落です。韓国に寄港するルートが、北朝鮮情勢の悪化で敬遠されたほか、ネットでネガティブな評価をされたのも理由とみられます。

では、コスタネオロマンチカのクルーズは、魅力がないのでしょうか?

答えは断固「いいえ」です。

料理は、イタリア船らしいおいしさ。クルーズ期間は、手ごろな短さ。そして、値段はお安め。

まさに、うまい、早い、安い、ではないですか。

早く乗らないと、いつ消えるかもしれない。そんな、コスタネオロマンチカの旅の真実をお届けします。

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2017年10月 始まりは金沢から

東京から北陸新幹線の「かがやき」に乗れば、2時間半でJR金沢駅に着きます。

金沢港口(西口)に出て、まっすぐ港まで伸びる通称50メートル道路を車で15分ほど走ると、コスタネオロマンチカ号が見えてきました。

車で金沢まで来て船に乗る場合、港への突き当りになる交差点で、一度Uターンして駐車場に入れる必要があります。駐車場が不便な反対車線側にあるのです。しかし、クルーズ期間中の駐車場料金は、ナント何日停めても無料です。首都圏では考えられない、太っ腹の金沢に感謝しましょう。

乗船は、船に向かって、さらに左へ約250メートル移動し、かなざわ港会館という建物からです。重いスーツケースをガラガラ引きずって港会館へ向かいます。

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会館からさらに100メートル歩かされて写真の仮設テントへ。ここでスーツケースを預けて乗船手続きをします。クルーズ中のツアーやドリンク飲み放題などの追加申し込みも、こちらでできます。

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テント内でコスタカード用の顔写真を撮ってもらって、いよいよ乗船。テントの目の前にいるバスに乗り込みます。が、このバス、たったの50メートル動くだけ。港が貨物港と併用でクルーズ用に作られていないのが原因とか。

グダグダの動線ですが、総歩行距離は、せいぜい300メートルぐらいだから大したことはありません。ちなみに2020年までに、この不便な状態を解消して、かなざわ港会館もクルーズ向けに新築するそうです。ガンガレ金沢。

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5万7000トンの雄姿を眺めながらブリッジを渡り船内へ。乗り降りは、確か4階だったと思います。

庶民が見たスイートの真実

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乗船時間は、スイートとバルコニー付きが一番早く午後2時でした。

コスタの基本は、自分のことは自分でしてねってヤツで、そのまま乗船書類に書かれていた11階の自分の部屋へ入れました。部屋の鍵にもなるコスタカードは、ベッドの上、船内新聞などと一緒に置かれています。スーツケースも乗船後、小1時間ほどで届きました。

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部屋には42インチぐらいのサムスン製TVがありました。が、番組内容は不満あり。何よりNHKのBS1が、延々録画のようでリアルタイムで見られないのです。乗船期間中の最大の不安は、北朝鮮情勢。韓国へ向かうのに日本のニュースが見られませんでした。

また、例えば台風時など、予定が急に変更になった場合、船内案内チャネルを通じて随時告知することをまったくやらないようです。

 

心理学的に非常にまずいですよね。いわゆる情報遮断の状態に置かれると、不安がふくらみます。何より確実な情報を届けること。まずは、船内TVの内容を改善しないと、日本市場でそっぼを向かれるとコスタ社は理解してほしいと思います。

 

ま、クルーズ中は、ほとんど国内のため日中はスマホが使えます。ニュースを見たければスマホを使うのが望ましいでしょう。

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スイートには、ジャグジー付きのバスタブがありました。

写真中央やや上に見える上下に2つ並んだ丸いボタンのうち、上が水量調節、下が温度調節です。

お風呂の栓はバスタブ上部の丸いボタンです。向かって右に回して排出。左に回して栓を閉じます。排出の時は水圧で重いので、力がいります。

ジャグジーのスイッチは入り口側です。

 

なぜ、細かく書いたかというと、この使い方は、部屋の備え付けの書類に一切書かれていません。ネットにもほとんど出ていません。庶民の私は、使い方が分からなくて、裸のまま泣きながら電話で聞きました。

部屋に駆けつけたスタッフに裸を見られないためにも、英語で話せる能力、すこーし必要です。(日本語を話せるスタッフもいますけど)

さて、大喜びでジャグジーを使った時、排出口の一部に体毛が残ってて、ギョっ。でも、ここは日本旅館の最高峰といわれる加賀屋ではありませんし。またも泣きながら、自分で掃除しました。

年を取ると、日中の歩き疲れが足にきます。しかーし、このジャグジーのマッサージ効果は中々のもの。お勧めですよ。

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体を洗うのはシャワーブースで。上下に動かし固定するボタンは固めです。

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アメニティーは、合う合わないがあります。石鹸はよい香り。ティッシュは、すぐなくなったのに補充がない日もあり。クルーによって当たりはずれがありそう。

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スイートは 、大人4人でも何とかくつろげる広さ。36・3㎡。バルコニーも海を眺めながら快適に食事ができるほど、横幅があります。

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スイートでは、初日はシャンパンとおつまみ。果物は毎日もらえます。

乗船直後に、はしゃいで乾杯したものの、飲み切れず。ティッシュで栓をしておいたら、シャンパンクーラーに氷を足してそのままにしておいてくれました。庶民であるのがバレバレの乗船客にやさしいクルーに感謝。

乗船日に必ずやらなきゃいけないこと

一つはコスタカードとクレジットカードのひもづけ登録です。

クレジットカードの読み込みを受け付けないと思ったら、ICカードの場合、挿し口が下にありました。これ間違える人が多いと思います。

もう一つは、避難訓練です。

この日は5時に指定のフロアに集合でした。備え付けのライフジャケットに水色やピンクなど色の指定が書かれており、乗客は色別に分かれて並びます。大きな船ならレストランなどを使い、座ってやれるのですが、この船は廊下に立ちっぱなし。乗船者全員が参加したか確認するので、約30分ほどかかりました。

高齢者をいきなり長い時間立たせるやり方は、第一印象を悪くします。ただ、集合地点を座れるレストランに変えると、どこに逃げればいいか、間違った記憶を植え付ける恐れがあります。悩ましいですね。

船内を探検しました

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ビュッフェレストラン

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ワイン&チーズバー

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メインダイニングのボッティチェリ

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確か夜デスコになるところ

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船は築20年以上で新しくはないのですが、船内は数年前にリノベーションされています。全体に大人の雰囲気で、イタリアらしい洗練されたデザインだと感じました。

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大人用のプール

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最後尾にある有料のプール

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11階デッキから石川県庁と金沢駅方向を望む

夕食は、実物を見て選べます

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夕食は午後5時半と8時のいずれかを選びます。8階のボッティチェリ入り口に、夕食の現物が提示されるので、どれがおいしいか、 実物を見て事前に番号をメモしておきます。メモ紙と鉛筆もあります。

ここで、スイートと飲み放題などが付いたデラックスの部屋(多分)は、特別席の特典があります。ちょうど、このディスプレイの反対側入り口の横に50席弱の静かな特別席ゾーンがあり、夕食のチケットを出せば案内してくれます。このチケットは乗船中ずっと使うので、テーブルに戻されたら自分で回収します。

利用客が限られるため、料理は、あまり待たされることもなく、優雅に食事ができます。さらに、朝食も同じ場所でアメリカンやコンチネンタルか和食を選んで食べられます。ビュッフェで好みのものを選ぶのもいいですが、朝から座ったままサービスを受けるのも悪くありません。

 

乗船前にコスタ社のホームページで、予約番号と部屋番号を入れれば、夕食の時間と何人席かを選ぶことができます。

https://www.mycosta.com/home.32169.html?logintype=logout&loginservice=mycruise

クルーズは、夕食で同席した方と仲良くおしゃべりするのも魅力です。しかし、日中飛び回って疲れた時に、気を使いながら食事をするのは、つらい時もあるでしょう。

コスタは2人席を選ぶこともできました。今回のクルーズ中は、窓側の2人席が定位置となり、見本で料理の当たり外れを極力少なくして、混雑したり待たされたりすることなく、食事を楽しめました。

これって、クルーズの印象を左右する大きな要因です。

ちなみに、コスパ重視の場合は、レストラン利用が不可で、ビュッフェだけを利用するプランも選べます。(ただし、来年もこのプランが続くかどうか不明です。)

 

気になる服装は、博多で下船する前日の韓国釜山が唯一のフォーマルデーでした。スイートの人たちのゾーンは、全員がスーツやドレスです。タキシードはゼロ。女性は着物の方もいらっしゃいました。

カジュアル船だから、みんなで示し合わせて服装をそろえ、盛り上がろうってことで、いいですよね。男性は、フォーマル以外ならシャツは襟付き、半ズボンは禁止で長ズボンというルールを守れば十分の雰囲気です。服装は、クルーズに非日常感を求める女性の意向を尊重して合わせるべきですが、男性はユニクロでもOKに思えました。

境港ではレンタカーが便利

乗船2日目、初日の寄港地は島根県の境港です。お目当ての出雲大社へ向かう船のツアーは1人1万円を超えていたので、レンタカーを選びました。

 

cars.travel.rakuten.co.jp

事前予約すれば、港で下船してそのまま車に乗れます。車種はカーナビ付きのマーチ。料金は1日7000円、保険とガソリン代、税金などコミコミです。

出発時に出雲大社に行きたいと告げると、係の人がナビを設定してくれました。国道431号を通ればほぼ一本道です。しかも、時間は有料の高速道路より10分長いだけで、このルートがお勧め。ナビは、出雲大社で検索すると関連する全国の神社が出てくるので、係の人に設定してもらうのが、確実でした。

 

港から出雲大社までは、約1時間40分かかります。しかし、ほとんど信号がなく、宍道湖などの景色もみられる道路なので、快適なドライブを楽しめます。出雲大社の駐車場は無料でした。

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 午後4時の乗船時間まで、十分時間があったので、宍道湖のほとりの景色の良いカフェでランチを取り、松江市内へ向かい、国宝の松江城を見学しました。

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美しい景色を楽しめる宍道湖

f:id:geromazu:20171011150510j:plain松江城天守閣からの眺望

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国宝 松江城 。駐車場はお城の真ん前にあって有料です。1時間350円ぐらい。城内見学も有料です。

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 港に停泊したコスタネオロマンチカを目指して走るレンタカーのマーチ。

この日は、翌日の韓国釜山港行きのため、入国審査を午後4時半までに受ける必要がありました。

出雲大社へは、往復するだけで3時間以上かかります。レンタカーは、時間を買うつもりで港で乗り降りできるのが、便利だと思いました。ガソリン代込みなので、返却は乗車と同じ場所に停めて、電話するだけ。ものの1分で終了します。この緩くて、いい加減な感じ、好きです。

 

この日はスイートの特典として、有料レストランのステーキハウスでお茶会が催されました。ケーキとともにコーヒーか紅茶をピアノとバイオリンの生演奏付きで楽しむという趣向です。

午後4時過ぎに、乗船時に預けておいたパスポートを受け取り、韓国の入国手続きは簡単に終了しました。

いよいよ韓国釜山に上陸

地下鉄1日券と市バスで、コスタネオロマンチカのエレベーター内に飾られていた龍宮寺へ。

ネットを見ていると、釜山は、クルーズの寄港地としてあまり人気がありません。行ってみて、その理由が分かりました。無料のシャトルバスで行ける国際市場の周辺は、上野のアメ横と新宿歌舞伎町といった雰囲気の場所です。

要は、モロに観光客相手で、小さくて古い店が並んでいる商店街で、単なるお土産購入タイムになりがちなわけです。これじゃあ、1回行けば十分になってしまいます。

私は、国際市場で韓国海苔を言い値から3割近く値切って買うのを楽しみましたけど。JTBの添乗員に連れられた日本人グループは、素直に言い値で買ってました。

というわけで、この日の目的地は海東龍宮寺です。

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 ここは、船内のエレベーター内に船のツアーの行き先として紹介されていた場所です。確かツアーでも6000円ぐらいだったので、事前に申し込んでおくのが、いいでしょう。港の観光案内所で、自力でここに行きたいと話すと、「難しいからお勧めしません」とあっさり言われたところです。実際、個人旅行に慣れている人向けの場所でした。

 

まずは、事前準備として、以下のページで釜山の観光情報を手に入れます。

Dynamic Busan Tour

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釜山の港。コスタネオロマンチカは、多分ここだったはず。

釜山港国際旅客ターミナル

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大きな建物で入国口まで結構歩きます。

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入国手続きを終え、出てすぐの場所で日本円で1万円両替した後、wifiルーターを手に入れます。

両替は市内の方がレートがよいようですが、時間をお金で買います。物価は、日本とほぼ変わりません。ランチ代とお土産代を目安に、両替する額を決めましょう。クレカ決裁できる場所も多いようです。

以下、料金は全部円表記のままです。ウォン換算は約10倍にしてください。

 

wifiルーターは3列のうち中央の会社で手配します。1日450円。デポジットで1万円取られますが、返却時に戻ります。決裁は、クレジットカードのみ。現地SIMの方が便利だと思い右端の会社に聞きましたが、5日以上じゃないとダメだと断られました。

つまり、クルーズならwifi一択です。1台でスマホ9台までつなげますが、縦15横10センチほどの小箱を渡されるので、バッグなどに入れておく必要があります。

 

観光案内所が、写真の場所の反対側にあるので、紙のガイドパンフをもらい、説明を聞きます。が、クルーズの乗船客が一斉に押し寄せるので、じっくり話を聞くことはできません。パンフだけ手に入れて自力でがんばりましょう。

 

ターミナルビルの1階へ降りると、クルーズ客向けの無料バスが待っていて乗り込みます。およそ10分ほどで、国際市場周辺に到着。乗り場は、このホテルの真ん前です。

 

シャトルバスは15分間隔で、帰船時間まで、グルグル巡回しています。

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ここに着いたら、すぐ近くの地下鉄のチャガルチ駅へ向かいます。

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地下鉄の駅は、安全のため、どこもゲート付き。

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日本との大きな違いは5000円、1万円だと自販機でおつりが出ないので、すぐそばにある両替機で100円札に両替します。バスはさらに小銭が欠かせません。地下鉄に乗る前に、手元に「1000ウォン札」を増やしておきます。

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これが地下鉄の切符自販機。日本語を選び、1日券を450円で買います。安いので時間をお金で買いましょう。

注意点は、切符が非常にヤワで、磁気がすぐダメになることです。私はコスタカードのあるフォルダに一緒に入れただけでダメになり、自動改札機を通れなくなりました。

駅では英語が通じないので、これだけで大騒ぎになります。英語が通じる若者に助けられて、駅員に通訳してもらい、ようやく1日券を再発行してもらえました。

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ハングルは、まったく分かりませんが、英語と漢字で推測できます。駅にはすべて数字がふられているので、覚えておきます。西面駅で緑色の2号線に乗り換え。203番駅の海雲台まで、約40分ぐらいだったはず。地下鉄では韓国語のほか、英語と日本語のアナウンスが流れます。

wifiルーターを使いグーグルマップでチェックしながら移動します。海雲台駅についたら7番出口から外に出ます。目の前にバス停があり181番のバス停からバスに乗ります。

バスは、運転手側入り口から乗り、130円を先払いします。1000ウォン札を2枚入れれば、自動でお釣りがでます。しかし、私は小銭がなくて、英語も通じないので大騒ぎになりました。5000ウォン札しかないと主張して、ようやく運転手さんが財布を取り出し、1000ウォン札に両替してくれました。乗客全員ににらまれる中、着席してトホホです。乗車後20分ぐらいで、龍宮寺入り口バス停に着きます。

 

降りる時は、ボタンを押すのですが、グーグルマップを見てもタイミングが分かりません。スマホの龍宮寺の漢字を運転手に示して、停車時に案内してもらいました。メッサ親切な運転手さんだったので、やさしく教えてもらえましたよ。

 

龍宮寺入り口バス停の周辺は、何も目印がありません。直前に大きなロッテモールがあるので、代わりにこれを目印にします。

地元ティーは、龍宮寺へ行くため、このバスを利用するようです。結構、たくさんの人が、このバス停で一緒に降りました。

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バス停を降りて看板を見ながら5分ほど歩けば、目的地に到着します。

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お寺は福井県の名所東尋坊の海沿いに建っている感じです。異国情緒はありますが、規模は大きくありません。ただし、写真映えするのでインスタグラムにアップする場所としては悪くありません。

 

このお寺の一番の売りは、願い事が叶うということです。ただし、願い事は、たった一つだけ。

観光地としては、手放しでお勧めできる場所ではありませんでした。しかし、肝心のご利益の方が重要です。わざわざ行って良かったと思えることを期待しています。

 

お参りを済ませると、正午前ぐらいの時間でした。お寺の入り口にタクシー乗り場があったので「subway station near here」と声をかけて乗り込みます。非常に荒っぽい運転でしたが、203番駅の海雲台駅まで、バスの半分ぐらいの約10分で届けてくれました。料金は930円ほど。ぼられないようタクシー内でもグーグルマップでチェックします。途中、別の地下鉄駅を通過しましたが、日本と駐停車違反の規則が違い、タクシーを停められる道路は限られるようです。英語が通じにくいので、スマホで行き先を示すとよいでしょう。

 

お腹が空いてきたので、206番のセンタムシティ駅で途中下車。世界最大級という2つのデパートが並ぶショッピングセンターでランチにしました。結局、選んだのは地下のフードコートにあった日本風のしゃぶしゃぶ鍋の店。1200円ぐらいでした。クルーズ中は、醤油系の味に飢えていたので、大満足です。

 

雨天なので、これ以上、街をブラブラする気にもなれず、そのまま屋内で過ごすことにしました。となると、池袋でメシ食って、西武デパート あたりをふらついているのと、全然変わりません。小奇麗なSCの中って、世界のどこへいっても、大した違いがないものです。ただ、売っている商品は、多くが韓国独自のものです。興味深く眺めることができました。

もう一つ、韓国らしいなと思えたのは、おばちゃんが地下鉄に乗りながら、わらび餅みたいなのを手で千切りながら、堂々と食べていたことです。韓国第2の大都会なのに、とても下町感が漂う町でした。

 

というわけで、西面駅でオレンジ色の1号線に乗り換えて、110番のチャガルチ駅に戻ります。国際市場で韓国海苔を買い、シャトルバスに乗って、韓国の地下鉄1日券と市バス、タクシーの旅は終わりを告げました。wifiルーターを返却し、日本円に両替して船に戻ります。

 

ショーは小ぶり、自ら楽しむことが大切

 

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オーソレミオなどを歌うテノール歌手のステージ。

コスタネオロマンチカのショーは小ぶりです。出演者も数人から10人前後、時間も小一時間という感じでした。ただ、イベントスペースが小さい分、出演者と観客の距離が近く、前方の席を選べば迫力があるでしょう。手拍子を打ったり、社交ダンスを踊ったり、自ら楽しむことが大切だと思います。

 

確かにダイヤモンドプリンセスのような大型船に比べれば、劇場もなくショボイと感じる方もいるかもしれません。ただ、コスタネオロマンチカは、ワインバーで静かにお酒を楽しんだり、今回は利用しませんでしたが、有料レストランでおいしい食事を満喫したり、ゆったり豊かな時間を過ごすのに向いていると感じました。

 

プリンセスクルーズは、食事もアメリカ基準です。より甘く、より大きく、食べてるうちに飽きがくる感じでした。料理のおいしさでは、明らかにイタリア基準のコスタが上に思えます。その場で絞るフレッシュなオレンジジュースを飲めば、確かにイタリアの船だと、実感できるのではないでしょうか。

博多から柳川へ、お殿様のお屋敷と太宰府天満宮

博多では、柳川の川下りと太宰府天満宮観光がセットになった西鉄の切符2930円を購入しました。どこで買えるのか分かりにくいのですが、天神駅で改札横の駅員さんに尋ねたら、あっさりここで買えます、と言われました。

www.nishitetsu.jp

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西鉄天神駅から特急で約40分の柳川に移動し、駅を出てすぐ近くの乗り場から、およそ1時間半の川下りが楽しめます。

写真は情緒たっぷりの柳川。

食事は、写真左手にあるうなぎ料理の老舗「若松屋」でとりました。

http://www.wakamatuya.com/

上鰻せいろ蒸し¥2,865で、私はさらに250円ぐらいプラスの大盛りを注文。

ところが、いざ食べてみて大失敗だったと気づきます。

せいろ蒸しは、文字通り蒸しご飯で、大盛りだとご飯の量は、おそらく茶碗3杯分。ふつうで2杯分ほどあります。対して、うなぎは上の一層だけです。

大盛りは2層と期待して、ご飯を食べに食べて掘り下げても現れません。後半は、たれ付きではあるものの、ご飯をオニのように食べるだけ。結局、茶碗1杯分以上残しました。味も覚えていません。最初は、ご飯がやたら熱くて、うなぎを味わうどころじゃありませんでした。中身をよく知っている地元の方向けの料理に思えます。

次は、すなおに蒲焼定食(竹)¥2540を選びます。

 

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川下りの終点にある柳川藩のお殿様の別荘だった御花の大庭園。

旅ではお殿様気分を味わうのが好きなので、ここで宿泊しました。

ハイレベルの懐石料理を提供されるので、夕食付きがお勧め。

もちろん庶民の私は、朝食付きのみです。この朝食が、予約時間ぴったりにご飯を炊き上げ、みそ汁を出し、地元名物の有明海のノリでもてなしてくれる、すばらしい食事でした。なので、料理内容が本物の懐石料理になる、夕食付きをお勧めした次第です。

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白い洋館は、お金持ちの印。

 

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西鉄の切符を使い、出発地の金沢、加賀百万石とゆかりが深い九州の太宰府天満宮へも訪れました。まつられている菅原道真は、金沢を治めた藩主前田家のご先祖とのことです。学問の神様でもありますが、頭が良くなるお守り類は、出雲大社よりお高めでした。

隣接して九州国立博物館があります。たまたま始まった西日本新聞社主催の国宝展は、なかなか見ごたえがありました。

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福岡は雨天続きで天候に恵まれなかったので、天神から徒歩15分のところを100円払ってバスに乗り大型SCのキャナルシティ博多にも訪れました。

ここでは噴水ショーが見られます。とてもバカでかいSCで、さまざまな買い物も楽しめます。

金沢は駅で回転寿司、好天なら1日200円のまちのり自転車を使う

金沢はJR金沢駅が旅の基点です。移動は好天なら断然レンタサイクルのまちのりがお勧め。料金は、1日使って、たったの200円ですよ。

兼六園やひがし茶屋街、21世紀美術館、近江町市場などの主要観光スポットは、これを借りるだけで十分回れます。

まちのりって? | 金沢レンタサイクル「まちのり」

天気が悪い場合は、北鉄バスの1日乗車券を金沢駅で購入します。

 

お勧めの食事として、ネットをみると、まず駅から10分ほどの近江町市場に移動して海鮮丼を選ぶ方も多いようです。しかし、日本海の幸を味わうなら、近江町より金沢駅周辺の回転寿司がお勧め。人気の回転寿司店が、3店も集まっています。

 

兼六園口(東口)目の前のフォーラスビルには

もりもり寿司

金沢駅構内「金沢百番街あんと」には

金沢まいもん寿司

同じく金沢駅構内(西口近く)「金沢百番街くつろぎ館2階」には

廻る富山湾 すし玉 金沢駅

 

回転ずしではありますが、食べたい料理をタッチパネルで注文したり、職人さんに直接頼むのが基本です。やはり、握りたての方が断然おいしいですから。

 

注意点は、海が荒れた日は日本海らしい味に期待し過ぎないことです。

あるお店の人は「鮮度の良さが売りだから、在庫を抱えているわけじゃない。海が荒れれば良いネタは入らないのが当たり前。なのに常に在庫がある冷凍マグロばかり食べているような客が、海が荒れた日にやってきて、ネットで非常識な悪評をまき散らす」と嘆いていました。

 

晴れる日もあれば、荒天の日もあります。

 

おいしいモノを恵まれた環境で、おいしくいただけることに感謝するしかありません。

というわけで、この気持ちを持ちながら、次もコスタネオロマンチカのクルーズを満喫したいと思います。

 

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